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「本番1秒前までガクガクしてていい」東大中退ラッパーが20代の悩みに回答

学び

 東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー(41歳)が、20代若人の切なる人生相談に答えます。

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 8年前に脳梗塞で左眼の視力を失い「片目のおじき」と呼ばれる彼。昨年は「余命が5年」であると告白し、日本のヒップホップ界に衝撃を与えました。

 今回、そんなダースレイダーに寄せられたのは「あがり症で悩んでいる」という20代男性からの相談です。

Q.人前に立つと緊張してしまう

■24歳・男性・メーカー■

「私は人前に立つと極度に緊張してあがってしまいます。職場でプレゼンするときなど、私はもっと堂々としていたいのですが、なんだか恥ずかしくなってしまって……。

 いつも大勢の観客の前でパフォーマンスをしているダースさんが、人前に立つ時に心掛けていることはなんでしょうか。そして、そんなあがってしまう自分が堂々と振る舞うには何が大切だと思いますか?」

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A.弓矢のイメージを持ってみよう!

ダースレイダー:これは、緊張と緩和の順番の問題です。僕もステージに上がる直前までめちゃめちゃ緊張していますよ。もう、吐きそうになるくらい。とにかくガクガクブルブルで、早く終わんないかなっていう気持ちで、本番1秒前までいます。

 でも、ポンとステージに出ると緩和して、ちょうどいい状態でステージに上がれる。これが逆で、緩い状態でヘラヘラしながら出番待ってて、さぁ出番ですって出ていくとすごく緊張します。

 僕は、これをよく弓矢に例えるんですけど、人前に立つ、ステージに立つっていうのは弓矢を放つ瞬間で、弓矢を遠くに放つためには、弓の弦をぎりぎりまで張ってなきゃいけないから、それが緊張した状態。

 だから、この緊張した状態っていうのを、ステージに上がる前になるべく出しておく。そうすると、ステージに上がったときに弓矢がポンと放たれる。

 でも、ステージに上がってから弓矢を放とうとなると、ステージに上がってから弦を引くことになるから、めちゃめちゃ緊張しちゃうんですよ。

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