同じ年収でも「手取り」で得する、本業と副業のスゴい合わせ技
本業の業績に貢献すれば所得は増えるか
また、企業の業績と給与の関係を見てみると、企業の利益は約20年間で3倍程度に増加しているものの、給与は逆に合計で10%減少しています。
これは企業のグローバル化が進み、海外で稼ぐ利益割合が増えた結果、グローバル進出するための投資資金の温存や、海外利益を国内の従業員へ還元しづらいという背景があります。
海外で稼いだ利益を日本へ送金するためには、税務リスクをクリアしなければならず、親会社の従業員への直接還元にはハードルがあるのです。
本業の手取りはどうなっているか
なかなか本業で稼ぎづらくなっていることは分かりましたが、それでは手取りはどうでしょうか。
過去15年間の手取り額、可処分所得の計算を簡易的に行った結果、約10~12%程、金額が減少しています。理由として、所得税の計算上、さまざまな控除項目が減ってきていることと、消費税の増税が影響しています。
つまり、両親世代と同じ金額を稼いだとしても、いまの現役世代の手元に残るお金は10~12%程度少ないこととなります。