15平方m以下の「超狭小ワンルーム」が都心に急増!実態は“悪魔合体”の産物!?
マンションブロガーの、のらえもんです。若者の間で「ミニマリスト」という暮らしが増えていると聞きます。たしかに、Google Trendsで調べてみると2015年あたりで急激に伸び、その後ワードが定着しているようです。
ミニマリストとは、最小限主義者のことで、暮らしに必要な最小限の物しか持たない人のことを言います。画像検索をしてみると、部屋にほとんど何もありません。ベッドも、テーブルも、テレビもありません。
モノを買い揃えることが幸せな私からすると信じられない行動様式です。しかし、考えてみれば、20年前に必要だったものはほぼすべてスマホで代替できます。
音楽を再生するCDとコンポも、カメラとアルバムも、本や漫画ですらすべてスマホ1台にまとめることは可能です。食事すら外食で賄うのなら必要なのは服だけとなります。
よりいいモノ、より広い部屋、よりいい暮らし……そういったものをすべて捨て去るとなると、何をもって「豊か」と言えるようになるのか……。私にはわかりかねるのですが、そのような考え方がある、というのは理解します。
流行りの10平米台前半のワンルームの中身とは
さて、前置きが長くなりましたが、ミニマリストの話は単なるフリでして、本題は最近、東京23区に多くなってきた10平米台前半の築浅単身者用住宅です。ここ10年くらいでよく見かけるようになりました。
従来、東京の「ワンルーム住宅」は狭くても18、19平米台、普通で20~22平米台が多く、10平米台前半というのはあまり作られてきませんでした。もちろん、40~50年前の「◯◯荘」というアパートはまた別ですが……。
10平米台前半の部屋が従来のワンルームと違うところは、風呂・トイレ・洗面台が一体となった3点ユニットバスすら諦めて、シャワールームだけとか、居室面積が4畳とかの新築/築浅住宅、ということです。
しかし、テレビをつければ、これが結構人気があるようなのです。実際、10平米前半、なかにはリアル10平米の部屋もありますが、これはロフトを含まない面積で、立つことができないハシゴアクセスのロフトに荷物を押し込めば、4畳の部屋でも寝る場所は確保することが可能です。それでもやっぱり間取りを見ると狭いのですが。