シャンプー直づけはNG!20代でハゲ始める人の特徴を専門医に聞いた
秋といえば、食欲の秋、読書の秋、そして、抜け毛の秋!
夏バテによる栄養バランスの崩れの影響が、ヘアサイクルの関係で遅れて髪に現れるため、秋は抜け毛のハイシーズンなのです。そんな秋こそ髪の栄養を考えた食事をとりたいけど、昼はコンビニ、夜はスーパーのお惣菜、自炊をするのは月数回……と、食生活も乱れがち。
そんな20代に朗報!
「ハゲ防止には“量より質”の睡眠」「シャンプーをそのまま頭皮に擦りつけるな!」などと語るのは、東京トータル美容クリニックの久保田全院長。髪の専門医である久保田院長に20代の毛活について話を聞きました。
細くて短い、未熟な抜け毛は要注意!
――そもそも、なぜハゲるのでしょうか?
久保田全(久保田):ひとつ1つの毛根には髪を生やせる回数が決まっていて、その回数がゼロになってしまったら髪の毛は生えてきません。髪を生やせる回数は生まれた瞬間から決まっているので、いかに1回ごとの寿命をまっとうさせるかということがとても大切です。
――人によってハゲる、ハゲないの差はこのサイクルで決まるということですか?
久保田:髪が生えてきて成長して抜け落ちる、この1サイクルの期間が毛根によって何年と決まってるんです。たとえば、2年周期で生え変わる、50回生やせる毛根があるとします。2年×50回=100年分持つんです。
だけど、毎回この2年の寿命をまっとうせずに、1年ちょっとでくるくる生え変わって、50回分のカウントがゼロになってしまったら、何をしても髪は生えてきません。
――残りあと何回髪を生やすことができるか、残数を知る方法はあるんですか?
久保田:知るすべがないから怖いんですよね。しいて言えば、抜け毛が多いか少ないかよりも、抜けた毛の状態に注目してください。細くて短い毛があったらそれは、本来の寿命をまっとうせずに抜けてしまったことを意味します。
育ちきる前の未熟な抜け毛が多いということは“ミニチュア化”と言って、髪の生え変わるサイクルが短くなってしまっている可能性が高いです。