積水ハウス55億円詐欺、地面師グループの首謀者に会った強烈な印象は…/#全宅ツイ
積水ハウスが引っかかった、もう1つの理由
積水ハウスが地面師の被害にあったもう1つの理由として、「加熱する不動産市況が背景にあった」と、全宅ツイのグルさんは分析します。
「もう1つの理由はな、これはその立場にならんとわからんかもしれんけど、土地の仕入れいうんは、そらすごい競争やからなんや。
しかも今回の地面師の商材となった旅館跡地。五反田の駅から歩いて3分に600坪の土地や。容積率が700%で、ざっと4000坪のマンションが建つ計算や。建ったマンション、坪600万で売れたらなんぼのプロジェクトや? そう240億や。なんぼ儲かる思てんねん、いう話やな」
ビッグプロジェクトがもたらすであろう莫大な利益が、大手企業の判断すら曇らせたと推測します。
「莫大な利益が眼の前にちらついとる状況で、他の不動産会社も全力で買いに来るとしたら、はよせなよその会社に取られてまう。そうなったら多少怪しいても、『いってまえ』てなる。それくらい、東京のまとまった土地いうんは貴重で、不動産で儲けるチャンスは少ないんや」
私、地面師グループの首謀者に会いました
「報道を見てすぐに思い出しました。あんな風貌、一度会ったら忘れませんからね」
こう語るのは、金融業に従事するテツクル(@tetukuruixi)さんです。以前、カミンスカス操容疑者(首謀者の一人とされ、フィリピンに逃亡中)から融資の申し込みがあったといいます。
5年振りに電話してきた不動産屋おじいちゃんが儲け話があるから来いと言ってる。行きたくない。お前が来い。
— (@tetukuruixi) 2018年10月22日
「カミンスカス氏と会ったのは2~3年前のことでした。知人の不動産ブローカーからの紹介で、当時はまだ小山と名乗ってましたね。用件は数千万円を借りたいとのことで、借金の担保に複数の企業が賃借人として入居するビルを差し出すという話でした」
融資を検討するにあたり、テツクルさんが担保物件を査定したところすぐに不審な点が浮かび上がります。
「入居している賃借人を調べてみたら、いずれもカミンスカス氏と関係する企業ばかり。しかも、『身内だから賃貸借契約は締結していない』というので、さすがに怪しすぎたので融資はお断りしました」