20代の貯蓄術「勝手にお金が貯まる仕組み」は簡単に作れる
20代は年収の何%を貯めるべき?
若いうちから、目標を立てて貯蓄を心がけておくのは大切。もし今、目標がなかったとしても「独身の20~30代であれば、まずは『年収の10%以上』を貯めるよう心がけてほしい」と山崎さんはいいます。
「財テクの神様と呼ばれたかつての資産家・本多静六さんの言葉を借りるならば、年収に占める25%を貯められれば人生でおおむねお金に苦労しなくて済むといわれています。しかしながら、若いうちはなかなか実現できないと思うので、あえて目安をあげるのならばせめて年収の10%。できればそれ以上を意識してほしいですね。
給与の数か月分をもらえるボーナスであれば、25%以上を貯蓄に回してほしいところ。ただ、せっかく頑張ってきた自分へのご褒美なので、全額貯める必要はありません。『一部を使って、一部を貯める』くらいの意識を持つのがいいでしょうね」
必死に働いて稼いだお金を、一銭も使えないというのもストレスのもと。20代のうちはあまり考え込みすぎず、賢いお金の貯め方を学んでみましょう。
<取材・文/カネコシュウヘイ>
【山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)】
AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ、中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。 難しいお金の話を分かりやすく伝える執筆や講演が好評。 近著に『共働き夫婦 お金の教科書』、『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』など。