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20代の貯蓄術「勝手にお金が貯まる仕組み」は簡単に作れる

コラム

自動振込を使って賢く貯蓄してみよう

 手間を省く上で、使っておきたいのが自動引き落としのしくみ。給与振込口座で積立定期預金を設定するのが一番簡単だそうです。その日付けを決めるにもポイントがあり、山崎さんは「給与振込の翌日に設定しておくのがいい」と話します。

「例えば、25日が給与振込日であれば、翌日の26日に設定しておくのがいいですね。当日や月末にすると残高不足で失敗する可能性もありますが、これなら確実です。

 使えるお金が目の前でいきなり減ってしまうのは苦しいことでもありますが、『残りで暮らそうか』とやってみるとうまくいくことが多いものです。同じ金額でも『給与振込日前日』に積み立てようとすると、そのお金を残すように1か月気にしながら過ごすことになるのでけっこう苦しみます。

 クレジットカードや電気代など引き落とし額が毎月変わるものもありつつ、私たちは残高をチェックしながら生活していますよね。貯金する金額も『先に』引いて、そうしたお金の中に入れてしまうのが上手に貯めるコツです。できれば1万円くらいを、無理ならば数千円でもよいのでとにかく貯蓄を始めてみるのをおすすめします」

 できる限りの手間を省いて、無理のない範囲で貯蓄を始める。お金を貯めるクセを身に付けるというのも、若いうちに学んでおきたいことのひとつです。

ボーナスは「一部を使って、一部を貯める」

給料袋

 口座を使い分けるという具体的な方法がある一方で、そもそもなぜ貯蓄をすべきかといった意識も気になるところ。山崎さんは「貯めるというのは今持っていないお金で何かを買うためにがんばること」と話します。

「貯金をがんばるのには理由が必要です。理由もなくがんばることは大変だからです。貯蓄をするなら、将来的に『どうお金を使いたいか』を考えてみてほしいと思います。実家を出て独り暮らししたい、旅行をしたい、車を買いたいなど夢や目標を考えることで、お金を貯めるやる気が出てきます。今は独身の人であっても、結婚を意識してお金を貯めようとか、将来やってくる大きな出費を意識していくのです。

 例えば、旅行予算なら10万円程度、結婚するなら100万~200万円が必要です。家を買おうともなれば500万~600万円の頭金が必要になったりします。年を重ねると一度に使うべき金額が大きくなっていきます。だからこそ、なるべく若いうちにお金を貯めるために『どんな目標を立てるべきか』を考えてみてください。そして貯金に成功した経験は、後々きっと生きてくるはずです

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