月300〜500万円稼ぐ強者も……仕事マッチングサービスで「稼げる人」「稼げない人」の差を運営側に聞いてみた
「稼げない人」に共通する特徴とは?
では逆に「稼げない人」に共通するものはなんだろうか。
「ランサーズには様々な働き方を求める人が登録しているため、『収入よりも働きやすさを求め、一定収入があれば良い』としている方も多数います。これを前提としながら『稼ぎたいけど、なかなか稼げない』方に限定すると、フリーランスは自分のブランディングや営業活動が必要とされるため、マーケティング活動や自己アピールが苦手な方は、報酬に反映されにくいです。
また、『稼げる人』の真逆で、相手に言われたことを、ただそのままやってしまう方はなかなか報酬に繋がりにくい傾向にあると思います」(上野さん)
つまり、フリーランス・個人事業主は、誰かが収入を補助してくれるわけではなく、むしろ自らアピールをし、クライアント側に提案し、満足してもらった上でなければ「稼げない」と言って良いかもしれない。
「なかなか稼げない人」にも「稼げるようになる」サポートを実施
ただし、ランサーズはこういった「稼げない」あるいは「なかなか稼げない」人に対しても、様々なサポートを行っているという。
「『まずは自分ができることを表現しましょう』という形でオンボーディングに努める一方、プロフィールやパッケージ(ランサー側がスキル出品する方式)での、「閲覧数」 「相談数」などの推移が見られるようになっています。さらに「その提案が興味を持ってもらえるものかどうか」を分かるようにし、ランサーさんの参考になるような仕組みを構築していますです。
また、ランサーズでは『フリーランスコミュニティ』の運営もしております。こういった中でセミナーや全国のコミュニティマネージャーを通じ『自己アピールの仕方』『アップセルの方法』『仕事獲得のサポート』などをしたり、実際に活躍している方のノウハウを共有する場も作っています。こういったランサー側のサポートとなるような取り組みも実施しています」(上野さん)
フリーランスの利点は「変化の最先端にいること」
また、冒頭でも触れた「新しい働き方」は日々刻々と進化していて、特にフリーランスという働き方は変化の最先端にいて、いち早く生まれる仕事を得られる領域だとも上野さんは語る。
「時間と場所にとらわれず働ける社会の中で、フリーランスや副業といった多様性が生まれてきて、それが当たり前になってきていると考えています。
そして、働き方が多様化したように、仕事の種類というものも日々刻々と進化していて、フリーランスという働き方は変化の最先端であり、いち早く生まれてくる仕事の種類が広がる領域です。
近年では新型コロナウイルス感染症に伴い、ECサイトの制作から運用の領域、そして動画コンテンツの急速な広がりによる動画編集、テロップ入れ、吹き込みなどの仕事も増えました。
直近では生成AI活用といった仕事も出てきており、まさに変化の最先端です。弊社もこういった時代の変化に柔軟に対応し続け、従来までの仕事に加え、こういった新たな仕事を提供できるサービスを作っていきたいと考えています」(上野さん)