「いい加減に目を覚ましてよ!」退職を決意しLINE報告したらむしろもっと怒られた。でも結果オーライの話
周囲にウザがられていた自分
「上司とのサシ飲みでの出来事を何度も思い返し、こんな恥ずかしいこと誰にも言えないな…と自分が情けなくなりました。だけど、意を決して、僕が唯一仲の良いと思っている同期にLINEで相談をすることにしたんです」
智紀さんは、Hさんから指摘を受けた内容を赤裸々に伝えたところ、その同期は、重い口を開けてくれ、他の仲間が普段感じていることを明かしてくれたと言います。
「一つ一つの言葉がグサグサと心に刺さったのですが、そのおかげで僕は自分の立場をはっきりと知ることができました。今まで僕は、褒められることに慢心していました。でも、ここで初めて挫折というものを痛感しましたね」
上司の思いやりにようやく気づく
人生で初めての挫折を味わった智紀さんは、色々考えた挙句退職することを決意しました。そして、そのことをHさんにLINEで報告することに。しかし次の日、Hさんに顔を合わせに行くと、上司は激しい剣幕を見せ、智紀さんを𠮟責しました。
智紀さんは、Hさんから「いい加減に目を覚ましてよ!退職するならみんなに認められてからにして!」と言われ、あまりの剣幕に思わず退職届を胸ポケットにしまい退散したのだそうです。
「ぼくはバカです。本当にバカです。あんなにまで僕のことを真剣に考えてくれていたHさんの叱咤激励に気づかず、退職なんか考えていたんです。僕、一生Hさんについていこうとまで思いました。本当にHさんには感謝しています。がんばります!」
と、当時を振り返る智紀さん。もう一度自分の至らなかった部分を分析し、心を新たにして職場に臨んだそうです。
<文/ベルクちゃん>
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