bizSPA!

総重量1キロ超え!焼肉ライクの「マシマシ肉野菜焼きセット」リリースの背景を担当者に聞いた

グルメ, ビジネス

1人焼肉店「焼肉ライク」を運営する株式会社焼肉ライクは6月2日から、「マシマシ肉野菜焼きセット」(税込890円)を恵比寿本店、渋谷宇田川町店、新宿西口店の3店舗で限定販売した。

焼肉ライク 新宿西口店

焼肉ライク 新宿西口店

 「マシマシ肉野菜焼きセット」は、もやし、キャベツ、玉ねぎ、煮豚、うどんが入った野菜炒め、ごはん、スープがついてくる定食のようなメニュー。野菜やごはん、にんにくまで無料で増量でき、盛り付け次第では総重量1キロを超えるため、満腹感を得たい人にはうってつけ。とはいえ、実際に満腹感を得られるのか、そもそも味はどうなのか。そこで「マシマシ肉野菜焼きセット」の実食レポをまとめたい。
 

ごはんはパンパン

 注文の画面から「にんにく」「野菜」「ごはん」の3つの項目を無料で増やすことが可能。また、煮豚(税込290円)と野菜(税込220円)を追加できるが、「にんにくマシマシ」「マシ野菜」「マンガ盛り(ごはん二合)」とお金をかけない最重量の状態をオーダー。

「マシマシ肉野菜焼きセット」

「マシマシ肉野菜焼きセット」

もやしが山盛り

もやしが山盛り

これが二合分のごはん

これが二合分のごはん

煮豚は厚みがある

煮豚は厚みがある

 とにかくごはんのボリュームがすごい。パッと見はそこまで多くないが、おにぎりのようにパンパンに白米が押し込められている。野菜はもやしが多く、煮豚は量こそ少ないがゴロっとしていて厚い。

ごはんの上にうどん

ごはんの上にうどん

 実際に食べてみると、野菜炒めはとにかく味が濃い。“マシマシ”という名前が付いている通り、ラーメン二郎のようなしょっぱさと脂っぽさ、にんにくのパンチが上手く絡まっている。その濃いタレをモヤシがよく吸っているため、モヤシだけでもごはんが進む。また、煮豚は適度な柔らかさがあって食べやすい。ちなみに、うどんはかなりモチモチしているため、野菜のシャキシャキ感と一緒に噛むことで食感も楽しめる。

アノ恐怖感を覚える

 筆者は決して小食ではなく、お腹を空かせた状態でオーダーしたが、ごはんを半分食べた時点で「あれ、これ食べ切れないかも?」という不安感が頭を過ぎる。それこそラーメン二郎に行った時に半分食べた際に感じる恐怖を覚えるほどに、ボリュームがすごい。とにかく「マンガ盛り」という名前に負けないほど、ごはんがボリューミー。

 ラーメン二郎を食べている時に水や烏龍茶を飲みすぎてしまい、お腹をタプタプにして、食べるペースが落ちたことのある人は筆者同様に珍しくないだろう。ただ、「マシマシ肉野菜焼きセット」には白飯がある。野菜を食べればごはんが食べたくなるため、箸を止めることなく、サクサク食べ進めることができた。食欲を強引に掻き立てる構造になっており、食欲がない時こそ食べたくなるメニューなのかもしれない。

 また、セルフで火力を調整が可能である。追加の野菜をあまり炒めずにシャキシャキ感、適度に炒めてシャキシャキ感としんなり感、そこそこ炒めてしんなり感など、食べ時を分けることで、野菜の様々な美味しさを堪能できた。1000円以下でこれだけお腹を満たせるのであれば、コスパは十分と言えそうだ。

物価上昇にはどう対応した?

 ところで「マシマシ肉野菜焼きセット」という前衛的なメニューはどのようにして誕生したのか。同社のマーケティング部企画課の佐々木月乃氏は「ジメジメとした梅雨は、体調を崩しやすく、食欲が落ちやすい時期です。『そんな時こそ、野菜をたっぷり、ボリューム満点のガッツリしたメニューで元気になって乗り越えてほしい』という考えから企画しました」と回答。

「当店のコンセプトでもあるファストフード店ならではの”気軽さ”を楽しんでもらうため、“1000円以内でお腹いっぱいになってもらえるメニュー”ということで誕生しました。加えて、焼肉ライクでは鍋メニューを展開する時に専用の鍋を開発しました。『この鍋で鍋メニューでも焼肉でもない新しいものはできないか』という視点もあります」

 しかし、最近は深刻化な物価上昇が続いており、1000円以下での販売は難しかったのではないか。

「今までもギルティ層向けに様々なメニューを展開しています。今回は野菜や炭水化物の比率を上げることで価格調整をしました。ただ、お肉も満足してもらるように通常メニューにはない、噛み応えや厚みで満足してもらえる煮豚を使用しています」

オススメのアレンジ方法

 どうしてもラーメン二郎を意識したメニューに感じる。ラーメン二郎はどの程度意識したのかについて、「ラーメン二郎さんは『お腹いっぱいガッツリ食べたい』という学生や社会人に支持されています。『焼肉ライクでもそういった人達の期待に応えるような商品ができないか』とラーメン二郎さんをはじめ、様々な商品を参考に開発しました」という。

 ラーメン二郎へのリスペクトを口にしつつ、「肉野菜焼に合うごはんをマンガ盛りで二合分用意しました。隠し味のうどんもパンチがあり、食べた後に幸せを感じてもらえると思います」と「マシマシ肉野菜焼きセット」だからこその魅力を説明した。

 また、「マシマシ肉野菜焼きセット」はボリュームがあり、裏を返せばアレンジの幅も大きそうだ。オススメの食べ方を聞くと、「マシマシ肉野菜焼きを食べ終わった後に鍋に残ったタレにごはんを入れ、ガーリックライスを作ることがオススメです」と紹介。

「途中で生玉子を追加して鍋の中に入れて野菜と一緒に食べる“味変”もオススメです。また、にんにくや野菜が無料でトッピングできるため、自分好みの焼き具合で楽しんでもらえればと思います」

男女関係なく楽しんでほしい

 男性向けのメニューに感じたが、女性にはどのように楽しんでほしいのか。

「これまで販売したギルティ系のメニューや7時間食べ放題メニューを出した時も女性のお客さんが多く利用してもらいました。「マシマシ肉野菜焼きセット」も男女で区分けしておらず、ガッツリ食べたい人向けと考えています。

最大にマシマシするのも良いですし、別途サイドメニューのカレーを追加注文して味変を楽しむのもアリです。また、“にんにく無し”も選択できるため、その日の予定や気分で選べます。焼肉ライクの由来通り、ご自身のお好きなようにアレンジをして、自分好みの味を楽しんでいただきたいです」

 ジメジメした日が続いており、気分がイマイチ上がらない人は今の時期少なくない。「マシマシ肉野菜焼きセット」を食べて気分転換を図ってみても良いかもしれない。

<取材・文・撮影/望月悠木>

あわせて読みたい

吉野家の牛丼「超特盛」と「並盛2杯」はどっちが高コスパ?

【シズラー攻略法!】食べ放題サラダバーで得する裏技&人気メニューTOP3

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている
Twitter:@mochizukiyuuki

おすすめ記事