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ネット史上最大の事件を題材にした話題作「Winny」。企画者が語る経営と映画製作の違いとは

ビジネス

Winnyがきっかけで短編映画づくりがライフワークに

スタートアップやベンチャーで得た経験や知見を、映画という異業界に注入していく。

ビジネスの現場の視点から、P2P技術の有用性やWeb3やNFTの根幹を支えるブロックチェーン技術の先駆けになっていることなど、映画の製作陣と有識者との間を取り持つ形で、対話を積み重ねてきたそうだ。

映画が公開されるや、TwitterなどのSNSでIT業界やクリプト業界を中心に、大きな話題となっている。この反響について、古橋氏は「正直、ここまでバズるとは思っていなかった」と心境を述べる。

「裁判での闘争という、あまりストーリーの抑揚がないなかで、SNSを中心に口コミで広まったのはとても驚きました。幸いにも、今旬の実力派俳優の方も多く出演されているため、男性のみならず、女性のお客様にも鑑賞いただいていて、『映画をきっかけにWinnyのことを知った』と感想をもらうことも多い。

5年かけて映画を製作した甲斐があったなと感慨深く思っています。最近ではWinnyがきっかけで、ライフワークとして短編映画の作品づくりも手がけています。本業のHIRAC FUNDで、いろんな事業に挑戦するスタートアップを支援しつつ、その傍らで、短編映画の製作も頑張りたいですね」

さまざまな巡り合わせやタイミングが相まって、映画『Winny』は公開されたわけだが、あらためて「Winnyとは何だったのか」を考えるための、ひとつの契機になるだろう。

一人の天才プログラマーが残した“功績”を、この目で確かめてみるといいのではないだろうか。

<取材・文・撮影/古田島大介>

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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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