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【専門家に訊く】Z世代を狂わす「めちゃめちゃ圧がかかる職場」〜いつも自分が正しい“パワハラお子ちゃま上司”への対処法〜

コラム

絶対にしてはいけないのは、必要以上にへりくだる態度をとること

「自分を大きく見せる一方で、できない自分は認められないと思っている。そのギャップがあまりにも大きく、本人がそれを受け入れることができていない。できないことを認めるのが、死ぬほどに怖い。優秀な部下を見下す態度を取るのは、自分の無力さを常に否定しているから。その心の投影が部下への嫉妬と侮蔑行為、威嚇やパワハラになるのです。

虚勢をはるパワハラ上司

 だから、優秀な部下が”対談や座談会の編集の経験があるんですか?”と聞くのは、自分への否定と歪んだ捉え方をしているから、キレるはず。こういう上司は、自分の能力の欠如を指摘される恐怖から、優秀な部下の話には耳を貸せない。自己中心的で他人への配慮や敬意は持てないのです。

 ふだんから周りから馬鹿にされたり見下されたりする恐怖を感じており、自信がないから大きく見せようとする。自信がある人は、見せる必要がない。できてもできなくてもありのままでいられる。

 その意味で男性は心が病んでいるのですが、薬では治らないのです。極端に自己愛が強い人は、自分が気づかない限り、変わりません。まして、部下から上司を変えるのは無理。

ハラスメント ストップ

 気づきを与えるためにたとえば、上司に失敗体験をさせる。具体的には、部下たちが上司の上にいる役員や社長に現状を伝えるのもよいでしょう。部下を威圧したり、仕事を中途半端に放り出すことも、やりとりを録音したりして証拠を集め、提出したほうがいいと思います。今は、パワハラやモラハラは許されないのです。

 絶対にしてはいけないのは、ペコペコと必要以上にへりくだる態度をとること。部下が上司に対し、ある程度は配慮する必要はありますが、必要以上に媚びるのは避けるべき。上司に成功体験を与え、エスカレートするからです。部下は仕事はきちんとしつつ、常に無反応で淡々と接したほうがいい。必要以上に怯えながら”ごめんなさい”という態度をとるのはやめたほうがいいでしょう」

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