周りが昇進しているのに自分だけ取り残されたときの話。
本当のところは誰にもわからない
「どうしたら昇進できるか、みたいに自分にベクトルが向いているからダメだった。お客さまへの貢献を考えよう」というメッセージを伝えたいわけでもありません。確かに当時のぼくは、コンサルタントとして超未熟だったことは確かです。お客さまの課題解決をしなければならない立場なのに、これまでの文章を読んでいただくと、「どうやって自分が昇進しようか」しか考えていないように映りますよね。
ただ、実際はそんなこともなかったと思います。どうしたらチームのみんなに、お客さまに、社会のためになれるか、そのためにどんな努力をすればいいか、それを考えていたと思うのです。ただ、いくら頑張っても、それが一定以上のレベルに到達することはありませんでした。
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この話から伝えたいメッセージは、特にありません。「野心満々に外資系コンサルティングファームに入ったが、残念ながら実力がつくスピードが遅く、他の人が昇進しているのに自分だけ取り残された」というただの回顧録です。この文章から何を読み取るのか、何か得ていただけるものがあるのか、それはぼくにはわかりません。もし何かあれば嬉しいですし、何もなければごめんなさい。
そのときのぼくは、少なくとも一生懸命もがいていたし、その結果として非常に苦しい思いをしました。あのときのような想いは二度としたくはないですが、同時にあのときがあるから今がある、という気もします。ほんとのところはわかりません。本人にわからないのですから、たぶん誰にもわからないのでしょう。
お読みいただきありがとうございました。
<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>