母親に「殺してほしい」…2年目で売上3.5億円を達成した歌舞伎町ホストの“波瀾の人生”
復帰1年目にして年間売上1億円
「二兎追う者は一兎をも得ず」という言葉を胸に、軌道に乗っていたキッチンカー事業を売却し、会社も畳んでゼロから再出発したのだ。
27歳で五十嵐さんが再出発の地として選んだのは新宿・歌舞伎町だった。「売れる」という確信は現実のものとなり、ホスト復帰1年目にして年間売上1億円、そして2年目の2022年は、グループ売上No.1の3億5000万円を叩き出した。
活躍の場を変えても結果を出し続ける五十嵐さん。成功の秘訣があったら知りたいものだ。
「“人生は暇つぶし”だと思っています。人生に意味を持とうとする人も少なくないですが、そうなると“何か頑張らなきゃいけない”と変なプレッシャーを感じやすくなってしまうんですよね。プレッシャーを感じると人間って逆にやりたくなくなる生き物なんです。だから、やりたいと思えることを頑張ればいいかなと」
日々良い状態でいるためには
「あとは“自分”を知るのも重要です。僕は“苦手なポイント”や“機嫌がよくなるポイント”を理解しています。モチベーションを上げられるのは結局は自分ですし、波があると仕事のパフォーマンスにも影響が出ます。
モチベーションに振り回されてしまう人は自分を理解していないはず。僕はよく“致命傷を避ける”と言っているのですが、自分にとってマイナスな出来事を避けていければ、日々良い状態でいられるのではないでしょうか」
自分の弱さを知っているからこそ、強さもまた引き立つ……。栄枯盛衰の激しい歌舞伎町をしなやかにサバイブする五十嵐さんの姿を我々会社員も見倣ってしかるべきだろう。
<取材・文/夢見リオン 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>