SNSでも注目の隣人トラブル「隣家の駐車がギリギリすぎ」解決法は?
ネット上では「敷地の境界に柵を立てれば解決するのでは」といった声もありますが、ようすけさんは難しいのではと分析します。
「敷地延長部分に工作物を築造しない協定書を隣地と結んでいる可能性があります。写真から見受けられる限り、現状の近隣との関係性で柵を作るのはかなり難しいですね」
相手方に働きかける方法もありそうですが、匿名会員S氏はこれに否定的です。
「まあ、DQN相手に交渉したり、ましてや撃退するのは無理でしょうね。隣人トラブルに巻き込まれるかどうかは、結局運でしかないので、少しでもDQNが住んでいない(であろう)エリアを選ぶことが最大の自己防衛になるんじゃないでしょうか」(匿名会員S)
ようすけさんは当人に交渉しても無駄なら外堀から埋めるべしとアドバイスします。
「長期に渡り夜中までバーベキューをしたり、日常生活に支障が出る嫌がらせを受けているのに警察が動かないのであれば、その隣人の勤め先や取引先を通じて改善を求めるのも手かもしれませんね」
トラブルを防ぐには日頃の近所付き合いが大事
近隣問題は人間関係に端を発するケースが多く、だからこそ日頃の人間関係が大切だと、ようすけさんは述べます。
「多かれ少なかれ人は他人に迷惑をかけて生きています。隣人トラブルも人間関係が入り口で発生することも少なくありません。
一番多い隣人トラブルは音に関する問題です。でも人間関係が良好であれば多少のことは『お互い様だから』で済む面もあります」
現代日本では挨拶や近所づきあいが希薄なことも隣人問題の遠因だとしています。新宿太郎総帥も、近隣関係の大切さを主張します。
「区分マンションでも戸建てでも、面倒ですけど自治会活動や管理組合を通して他の近隣住民の方と関わっておくことが大切です。住民同士の揉め事が起きた時、日頃から管理組合や自治会によく参加している方と、まったく知らない人だったら、よく見知ってる方の味方になるのが自然です。面倒かもしれませんが根回しと段取りが重要です」
単身の賃貸暮らしなら、引っ越しという選択肢も気軽に選べますが、持ち家で子どもが学校に通っていたらそう簡単には引っ越せないのが現実です。もし「隣人ガチャ」でハズレを引いてしまったら、ご近所付き合いを大切にすることがトラブルの芽を摘むことに繋がるかもしれません。
<取材・文/栗林篤>
【ようすけ(@jounetu2sen)】
実需(居住用)不動産ブローカーです。管理人さんに怒られたり、住民に通報されたり、業者に専任抜かれそうになったり、業界の片隅、気持ちで仕事してます
【新宿太郎総帥 (@from_naname)】
全宅ツイ総帥。 不動産の再販業務に従事していますが、最近は再販業務に付随するコンサルティングがメインです。具体的には雨樋の修理とか門扉の塗り直しとかですね。えらくなりたい
【匿名会員S】
一級三為士です。過去に切り売りされた単体では評価の低い土地を権利調整によってまとめ、土地全体の価値を上げて社会にキレイな土地を供給する仕事に従事しています