貧乏でやせたら“仕事で幸運”が!20代俳優の嘆き「また太ったら呼ばれなくなる」
舞台がはじまるとチケットノルマ地獄が
舞台が始まると、ただでさえ金銭的厳しい生活に拍車がかかってしまいます。
「チケットノルマがあるんですよ。『最低何枚は売りましょう』みたいな。でも、いち役者のチケットなんてなかなか売れません。SNSに書いてもスルーされるだけで自力で呼べたファンは2人とかでしたね(苦笑)」
友人にも頼み込んだら数人はきてくれたそうでしたが、ハッキリ「もう誘わないで」と言われてしまったこともあるんだとか。
「芝居には興味がないのに『僕が出てる』ってだけで、毎回3000~5000円払ってきてくれる人はほとんでいません。だから舞台のチケットはほ毎回のように余ってました。役者仲間とお互いに舞台を観に行きあうんですが、もうこれはプラス・マイナスゼロ。モチベーションを保つのにいっぱいいっぱいでした」
生活苦でやせ細ったことがプラスに働いた
オーディションには受からず、舞台がはじまれば、さらに生活が苦しくなり……困窮した遊真さんはどんどんやせ細ってしまったそうです。ただ、皮肉にもそれが良かったのか、貧乏な役や苦労人の役がハマるようになり、仕事は増えていくのです。
「生活苦で生きるのが大変だったのが顔に出ていただけだと思うんですが。『良い味だ!』 と言ってもらえて、舞台以外にも映画のちょい役やドラマのレギュラーエキストラにも呼ばれるようになりました」
だんだんとアルバイトの出勤日数は少なくなり、今では役者の仕事だけで食べていけるようになったというので大躍進です。
「月によってバラつきはありますが、年収にして250万円はあるので有り難いですね。贅沢はできないけど、好きな仕事で普通に生活できるのは幸せです」