一獲千金を夢見た20代男性が「FXと仮想通貨」で大損。極貧生活に陥るまで
仮想通貨が大暴落
「まず仮想通貨のほうが軟調になっていきました。安値だと思い買い増しをしたところ、一時的に上がったのですが、FRB(連邦準備制度理事会)の利上げなどが絡んで全体的に仮想通貨が大暴落した。どこかで反転するだろうと買い増ししたのですが、結局うまくいきませんでした」
さらにそんな傷心の青木さんを襲ったのは、急激な円安でした。
「円安もあって結局自分はすべてFXで裏目に出る取引をして大損しました。しかも、その後に取り返そうとしたら為替介入があり、またも失敗して一気に資産がなくなりました。ここでやめればよかったですが、原点に戻って株で取り返そうとして、借金までして資金を入れてまたも大損(笑)」
親に金を無心するハメに
「為替の動きが読めなくなったのと久しぶりの取引でうまくいかず、最終的に100万円の借金が残る結果になってしまいました。儲けた分と合わせたら、今年だけで500万円近いマイナスになっていることになります……。やむを得ず定年間近の親に頭を下げて、最低限の生活費を貸してもらいました。我ながら情けないです」
現在は、借金を返すために投資はやめて、最低限の生活で質素に暮らしているという青木さん。しかし、もしもまた貯金ができたら、株の取引から勉強し直そうと話していました。ギャンブルと同じで、1度ハマってしまうと抜け出せない投資の世界。信用取引やFXなどリスクの高い投資を、片手間でするのはやめたほうがいいかもしれません。
<TEXT/高橋マナブ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>