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一獲千金を夢見た20代男性が「FXと仮想通貨」で大損。極貧生活に陥るまで

コラム

 テレビや雑誌では、株式投資で若くして巨万の富を得たカリスマたちが紹介されることがあります。うらやましい限りで、株やFX、仮想通貨などの勉強をしている人も多いのではないでしょうか? IT企業に務める青木雅也さん(仮名・29歳)も、ブームにのって一攫千金を狙った1人です

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画像はイメージです(以下同じ)

ビギナーズラックで資金が倍増

 青木さんは、きちんと自分で予想して買った株で儲けを出したことで、一気に株の魅力にとりつかれたといいます。

「ネット証券のサービスがいろいろ立ち上がって、自分も勉強のためにと口座を開設してみたんです。はじめは、20万円ほどの資金を使って、自分の業界にも近いIT関連の株を買ってみました。提供しているサービスが調子良いと聞いていた銘柄だったのですが、決算をまたいで株が利益を出し、いきなり40万円まで保有資産が増えたんです

リモートワークで投資熱が高まった

投資

「本格的に株の勉強を始めることにして、書籍を買ったりTwitterで有名な投資家をフォローして動向を追っていました。そうなってくると、欲しい銘柄も増えてきてしまって。ただ、貯金も100万円ほどしか無かったので、仕方なく信用取引の口座を開設することにしました。軍資金は、儲けた40万円に貯金から60万円を加えて100万円に。信用取引ならば、元手が少なくてもいろいろと銘柄を買えますし、チャレンジをすることもできますからね」

 ちょうどリモートワークが増えていた時期で、これもまた投資熱が高まる要因になったそうです。

「仕事中でもスマホで株価はチェックできるし、とにかく値動きを見ていました。数日間で売買を繰り返すスイングトレード方式を取り入れて、平日はとにかく目についた株の動きを見て仕込んでいました。すると、ITの周辺業種で勢いがありそうなところを狙って売買していたら、徐々に収益も上がるようになっていったんです。調子がいいときは月に50万円以上の利益も出て、専業トレーダーになろうかと悩んだほどでした

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