スマホゲームに毎月10万課金。生活苦でも「後悔していない」理由
実力差を埋めるために18万円ぶちこむ
しかも、ずっと遊んでいた某ゲーム内では、複数のプレイヤーから誹謗中傷のコメントなど執拗な嫌がらせに遭い、新たに別のゲームを始めることに。ここでも同じように有料ガチャを買いまくっていたといいます。
「そのゲームで後発ユーザーだったため、ほかのプレイヤーとの実力差を埋めたかったんです。それであるガチャイベントの際、お金のことを気にせず目当てのアイテムが手に入るまで何度もガチャを引きました。一応、目的を叶えることはできましたが、この月だけで課金額は約18万円。気がつくと給料の7割を使ってました」
貯金は40万円ほどありましたが、それは車購入の頭金。次の異動先が公共交通機関では通いにくい場所だったため、なるべくこれに手をつけるわけにはいきませんでした。
アカウントを全部削除
そのため、農家の無料直売所や激安スーパーなどを利用して食料をまとめ買い。会社にも手製のおにぎりを持っていき、なんとか月1万円弱の食費で乗り切ることに成功しますが、公共料金の支払いまでお金が回らず、滞納してしまうことになります。
「調べたらいきなり止められるみたいじゃなかったですし、翌月の給料が振り込まれてから払おうと思ったんです。けど、これもすべて自分がガチャにハマって熱くなりすぎたからじゃないですか。
今から2年ほど前の話なんですけど、20代半ばでこれってかなりヤバいよなって思うようになって……。このずっと前から使い過ぎというのはわかっていましたが、その事実に目を背けていたんです。ただ、さすがにこの状況では無視することができず、課金歴のあるゲームのアカウントを衝動的に全部消してしまったんです」