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中尾明慶が語る「人気のYouTubeチャンネルへの想い」隣のお兄ちゃんとして応援して

暮らし

先輩・堤真一の言葉に救われた

中尾明慶

――中尾さんはすでにキャリア20年以上で、しかもずっと活躍されている印象です。「逃げたい」と思った時期はありますか?

中尾:ありましたよ。高校生くらいのときかな。単純に甘えなんですけど、みんながバイトしたり、高校に行ってワイワイして遊んでいるなか、今よりももっともっと厳しい監督さんとかに怒られたりして、正直逃げたいと思いました。でも、これまでにも何度もお話しているのですが、そんなときに共演した堤真一さんから「お前のあのときの芝居良かったよ」と言ってもらって、めちゃくちゃ救われたんです(ドラマ『セーラー服と機関銃』)。それでもうちょっと頑張ってみようと思いました。

――そのお話は、堤さんご本人には伝えたんですか?

中尾:はい。「俺、そんなこと言ったかな」とおっしゃってましたけど、でも僕はそのとき本当にすごく救われました。

いろんな感情が沸くけど、「俺は俺」

途方に暮れる

(C) 2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

――同世代が青春を謳歌しているのが羨ましかったとのことですが、同世代の役者仲間を見ていてジェラシーを覚えたことはありますか?

中尾:ありますよ、「芝居うまいな~」とか日常的にあります。同世代だけじゃなくて、こうやって25年近くやってくるなかで、次から次へといろんな人が出てくるわけですよね。「あれ、この間、あの作品のちょっとした役で出てた子が、今度は主役になってる」みたいなこともたくさん見てきているわけです。そのたびに、すごいな、悔しいなとか、いろんな感情を持つこともありますが、結局は「俺は俺だから」と思いますね。

――続けてきた自負もあるのでは。

中尾:それもあります。あとやっぱり、好きなことだから続けていられるのだと思います。あの役やりたいなとか、あの作品に出たいなといったことはありますが、でも「あの人の、あの役をやりたい」ではないんです。

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