なぜ“イライラ”してしまう?機嫌が悪くなるメカニズムと対処法とは
誰かの機嫌が悪い原因はどこにある?
ですがカウンセラーとしての経験上、誰かの機嫌が悪い原因は「あなた以外にあることが多い」ものです。別の誰かのせいだったり、その人がただ単に疲れて余裕がなくなっているだけだったり、あなたに全然関係ないことが原因だったり、嫌なことを思い出して勝手にイライラしているだけのこともあります。
それに、もし仮にあなたのせいで不機嫌になっているとしても、わざわざ不機嫌アピールをする必要はないんですよ。遠回しに相手を不安にさせるような方法(不機嫌アピール)ではなく、「これが嫌だった」「こうしてほしい」とあなたに言葉で伝えることもできるのですから。そういう意味でもやはり、誰かの機嫌が悪いのはあなたのせいではありません。
……と言われても、すぐには受け入れられない人もいるのではと思います。だって、これまでずっと自分のせいだと思って悩み続けてきたというのに、急に「実はあなたのせいではない」と言われても戸惑ってしまうし、納得できなくて当然です。
「あなたのせい」ではないと知ろう
だからまずは、「自分のせいではない……のかもしれない」と思うことから始めましょう。どうしてもそう思えないときは、「自分のせいではないとしたら?」と考えてみるのもおすすめです。
「自分のせいだ」と思ったときに自分に原因が見つかったように、「自分のせいではない」と思ったときには「自分以外の原因」が見つかります。
「私のせいではなく相手の問題だ」と思える回数が、これまで「自分のせいだ」と思い悩んだ回数を超える頃には、今よりも相手の不機嫌に振り回されることが少なくなっていますよ。
<TEXT/心理カウンセラー・Poche>