散らかった部屋をスッキリさせる5段階。失敗しない片づけ方を“収納のプロ”に聞く
書類をまとめるスペースを確保したい
――スッキリしたリビングにするために今すぐに実践できることはなんでしょうか。
長島:リビングではプリントや書類などの紙類が散らかりがちなので、書類を置くスペースを確保するのがおすすめです。書類を家のいろいろな場所に点在させてしまうと探す手間が増えたり、それぞれの場所にしまいに行くのも面倒になって結局置きっぱなしになったりといったことになりがちです。
どこか1か所に書類ステーションを作り、「書類はここだけに置く」と決めるのが情報の一元化という意味でもおすすめです。わが家ではオフィス用のファイリングキャビネットを購入しLDK入口付近に置いています。この周辺で書類処理(閲覧・書込み・保管・処分)がすべて出来るので、先のリビングで書類が散らかることがありません。
意外と便利なテレビスタンド
――ほかに長島さんが家で導入しているアイテムはありますか?
長島:我が家ではWALLというブランドのテレビスタンドを愛用しています。テレビはリビングの中でも1番奥に位置するため、テレビ周りで使う物以外の物の収納場所としては動線が良くありません。また、最近は、たくさんのDVDを所有して収納する時代から、動画は配信サービスで楽しむ時代になっています。そのためテレビまわりに置くべき物が減り、大きな家具調の収納付きテレビ台である必要がなくなったので、思い切ってテレビスタンドに変えました。
長島:収納をなくしたことで物も増えにくくなり、また、テレビスタンドは本体後方で配線をまとめられるので、設置後はテレビ周りの掃除もとても楽になりました。
長島:小学生の息子がいるわが家では、IKEAのワゴンをチェアの脇に置き、ゲーム用周辺機器の収納を補っています。キャスターがついているので、ゲーム後にチェアの周りに放置されがちなコントローラーやゲームソフトも、手元近くに引き寄せてラクに仕舞えるほか、天板をつけて飲み物を置くテーブルとしても使えて便利です。
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大掃除をしたいけれども、そもそも家に物が多すぎて掃除する気になれないという人も少なくないだろう。友人や親せきを招く機会が増える年末年始を気持ちよくおうちで過ごすためにも、長島さんの整理収納のポイントや今すぐにできるリビングをスッキリ見せるコツを実践してみてほしい。
<取材・文/角やえこ 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>
【長島ゆか】
横浜の整理収納アドバイザー。「片づけものさし」主宰。2010年横浜に小さな建売住宅を購入したことをきっかけに、収納の少ない住宅ならではのモノのしまい方を考えるように。整理収納の楽しさに開眼し、研究を続け、2016年に整理収納アドバイザー1級取得