散らかった部屋をスッキリさせる5段階。失敗しない片づけ方を“収納のプロ”に聞く
毎年12月になると大掃除を意識する人も多いだろう。しかし、大掃除の前にそもそも家の中の物が散らかっていては掃除どころではない。片付けや整理収納から始めることで大掃除もきっと楽になるはず。
今回は整理収納アドバイザーの長島ゆかさん(@nbeyond_yuka)に、物があふれかえりがちなリビングをどのように片付けていけばいいのか、順を追って聞いた。
基本手順は「5ステップ」
――長島さんは、出張訪問でたくさんのお宅のお片付けサポートもされているとのこと。実際に片付けをするときにはどのような流れで行うのでしょうか。
長島ゆか(以下、長島):まずは事前の打ち合わせで「どの箇所の片付けを行うのか」という場所やゴールを決めます。実際の片付けは、まず物をすべて出して化粧品や文房具、食器など種類ごとに分けていきます。
そして、その種類ごとに“いる物”と“いらない物”を分けて、“いらない物”を除き、残った“いる物”を収納していくという流れです。「出す」「分ける」「減らす」「しまう場所を決める」「しまい方を決める」という5ステップが基本手順ですね。そもそもどんな種類の物がどのくらいあるのかがわからないとしまう場所も決まらないので、必要な物の把握が大事になってきます。
自分に合った収納の正解を探すべき
――物を出して分けて減らすというところまではできても、どう収納すればいいのかで悩む人は多いのかもしれません。
長島:基本的には、使いやすい場所に使用頻度の高い物を収納します。ただ、しまう場所としまい方に関しては千差万別です。その方のライフスタイルや生活動線、持っている物の種類も違いますから。
使いやすい場所や取り出しやすさも人それぞれなので、たとえば背の高い人は上のほうに、背の低い人は低いほうに、など体型も関係してきます。このあたりは一般的な正解よりも「自分に合った正解」を見つけていくことが何よりも大切ではないでしょうか。