義母が「神聖なる場所」に夫の秘密を隠していた…結婚2年目の妻の決断
夜眠っていたら夫が起きる気配がして…
「もう気にするのはやめようと決めたのに、夜眠っているとSが起きる気配がして目が覚めてしまったのです。私はいつも、いったん眠ると目を覚ますことはありません。でもその日は、やはり倉庫のことが気になっていたのだと思います」
最初はSが部屋の隣にあるトイレに行くものだと思っていた島津さん。もう一度眠ろうと目を閉じますが、そうでもないようです。なぜかとても気になり、島津さんも部屋を出ます。古い木造家屋のミシミシという音に聞き耳を立て、自分の足音に注意して進みました。
「すごく緊張していて、心臓の音までがうるさく感じます。ただの感覚ですがSとの距離を取り、息を潜めて音を聞くことを繰り返していると、ガラガラと玄関の開く音が聞こえたのです。玄関が閉まった音を確認し、一気に玄関まで歩み寄りました」
倉庫の奥に消えていく夫の正体は
玄関にあるクツを履き、そっと玄関から出ます。すると、敷地内の外灯に照らされたSさんの後ろ姿が倉庫の奥へ消えて行くのがうっすらと見えました。島津さんはすぐにあとを追いかけ、倉庫のドアを無意識に開けていたといいます。次の瞬間、島津さんは絶句しました。
「なんと倉庫のなかには、ベッドと複数の卓上ライトが置かれていたのです。そして、夫Sと見知らぬ男性のキスシーンが目に飛び込んできます。わけがわからず、『何やってんの!?』と無意識に叫んでいました」
話を聞くと、相手の男性はSさんの本命。本当は2人で楽しく暮らしたかったけれど、頑固なSさんの父が許してくれず、島津さんとのお見合いを強引に推し進めたのです。ただ、Sさんは島津さんを気に入り、複雑な思いを抱えながらも結婚。父の期待に応えようとします。