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明るくてポジティブな“彼女の過去”…20代男性が帰省時にやらかした最低な行為

コラム

隠したかったポッチャリ体型だった過去

 Yさんはポッチャリ体型だったことを理由に、幼少期からいじめやからかいに遭い、「いつの間にか消極的な性格になっていた」と告白。そんな自分を変えたいと決意し、両親に相談。両親の理解も得て、高校のときに寮がある学校へ進学していました。

「Yはそのとき部屋にあったものをすべて処分しようとしたみたいですが、Yが幼い頃に保育園や小学校で手作りしたもの、そしてアルバムについては両親が捨てずに部屋の隅に保管したのだそうです。そのアルバムを、僕は勝手に開いてしまいました」

 Yさんは、中学から高校に上がる春休みにファスティング(短期間の断食)を繰り返し、3週間ほどで10キロ以上も減量。そして、自分の性格についても意識的に改善。環境の変わった高校で、徐々に「毎日が楽しい」と思えるようになったそうです。

「過去を見られたくなかった」と号泣

帰省でやらかしたビックリな話

「そう打ち明けられたとき、本当に申し訳ないことをしたと思いました。『翔琉くんには、過去の私を見られたくなかった』とボロボロ泣いているYを見て、これまでの努力や頑張りを踏みにじったような気持ちになりましたし、すごく反省しています

 お風呂へ行ったはずのYさんが部屋に戻ってきたのも、アルバムが置きっぱなしになっているのに気づいてのことでした。吉川さんは、勝手にアルバムを見たことを誠心誠意謝罪し、幻滅もしていないと何度も伝えて許してもらうことができたとか

 2人は仲直りをしましたが、吉川さんはそれ以降、人の過去を聞いたり知ろうとしたりすることはしないと自分自身に誓っています。好きな人の実家は「ヒミツ」が眠る宝庫だと考えている人もいるかもしれませんが、それはパンドラの箱かもしれません。

特集・帰省でビックリした話

<TEXT/夏川夏実 イラスト/葉月しあ(@shia_lifestyle)>

ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5

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