酔っぱらった結果、つい口が滑って

　普段とは違って陽気な様子の義父。お酒の勢いもあり、片岡さんも気分が高揚していたとか。そしてつい、「教師なんて、やってられないですよ！ サービス残業ありまくりで、部活の指導もしなきゃいけない」と、勝手に言葉が滑り出していたのです。

「気づいたときには『僕、断るのが苦手だからドンドン仕事を押し付けられるし、地獄でしたよ～』『投資は勉強すればするほど稼げて最高です～！ お義父さんもいっしょにどうですか』と、言い切ったあとでした」

　すると、さっきまで陽気だった義父が急変。「ん、どうして過去形なんだ。投資とは？」と、素の顔で詰め寄ったのです。一気に酔いが醒めたとか。けれどもう、どれだけ冷静になってみても、あとの祭り。正直にすべてを話すことになってしまいます。

今でも転職先を探すように説得される

「義父は、一気に不機嫌に。そして、『ギャンブルみたいな仕事は認めん！』と、大目玉を食いました。Nが、『投資家も立派な職業』と義父を説得。義母があいだに入ってくれたこともありその場はどうにか収まりましたが、義父は納得がいっていない様子でした」

　それから以降、Nさんがいない時間を見計らうように電話をかけてきては「転職先を探すよう説得され続けている」という片岡さん。投資を続けていくつもりの片岡さんは「今後が思いやられる」と嘆いていました。

　この時期は帰省する人も多いはず。お酒の席で失敗し、あとあと居心地の悪い思いをしないよう、言動には十分気をつけてください。「お酒は飲んでも飲まれるな」ということわざを思い出しながら、お酒を節制して理性を保っておきたいものですね。

ー特集・帰省でやらかした事ー

＜TEXT／夏川夏実　イラスト／葉月しあ（@shia_lifestyle）＞