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元サッカー選手が25歳で選んだ“第2の人生”。「強豪国チーム」所属でどん底の経験も

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セルビアの2部リーグが諸事情で白紙に

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 その後はビザの関係で一度帰国。ちょうどコロナ禍の真っ只中だったこともあり、母校のサッカーコーチを1年ほど務めていたという。そして、コロナ禍がある程度落ち着いたのを機に、クロアチアやセルビアといった海外のプロサッカーリーグへ再び挑戦する。

「リベンジということで、必死になって食らいつきながら、上位リーグへ昇格するために頑張りました。いっとき、キーパーの成績が評価されてセルビアの2部リーグ所属が決まりかけたんですが、諸々の事情で契約白紙になってしまって

 クロアチアの1部、2部リーグのトライアウトものちに受けたんですが、念願かなわずに全て不合格でした。自分の中で『25歳で昇格できなければ選手生活を断念する』という考えを持っていたこともあり、このタイミングでサッカー選手は引退しようと決断したんです」

海外で学んだ「本気でぶつかり合うこと」

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古屋さんが2021年にクロアチアの3部リーグで活躍していた頃(写真/本人提供)

 こうして20年間にわたるサッカー選手としてのアスリートライフを終えたわけだが、海外のプロサッカーリーグで学んだことについて、古屋さんは「ディスカッションや提案する力が身についた」と話す。

海外のサッカーを通して学んだのは、チームのメンバーやコーチと本気でぶつかり合うことでした。勝つための戦術、トレーニングやコミュニケーションなど、どうしたらチームが強くなるかをみんなで考え、意見を出し合っていました。ワーキングホリデーや留学では決して経験できないような辛いこと、目標を達成したときのやりがいなどは、今でも非常に活きているなと感じています」

 現役引退後、古屋さんがアスリートのセカンドキャリアとして選んだのは、キャリアコーチングのカウンセラーの道だった。なぜ、サッカーとは縁遠いカウンセラーになろうと思ったのか。

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