日本電産、TDK…「電子部品大手」5社の成長戦略。“中国依存”が裏目に出た企業も
一転してV字回復した2022/3期
日本電産、TDKとの違いは京セラが部品・パーツ類だけでなく最終製品群を生産している点にあります。各企業の業績がコロナ禍で悪化し、設備投資を行う余裕がなくなったことが原因で京セラの2020年度業績は悪化したと考えられます。
翌2022/3期は一転、業績がV字回復し売上高は過去最高となりました。コアコンポーネント事業は半導体装置向けのセラミックス部品や自動車向けのセラミックスパッケージ類が伸びて22%も売上が増加。
電子部品事業も産業機器や自動車向けの電子部品需要が伸びたことで増収となりました。ソリューション事業も、企業による生産・設備投資が回復したことで機器類の需要が伸び、1000億円を超える増収幅を記録しました。
2023/3期の業績は第2四半期段階で前年比16%増となっており、通期では売上高2兆円を見込んでいます。引き続き、好調が続いているようです。
村田製作所:スマホ関連電子部品メーカー
電子部品業界の中で比較的認知度の高い株式会社村田製作所ですが、売上高は業界4位です。スマホ関連電子部品メーカーとして知られ、iPhone向けのサプライヤーでもあります。セグメントは次の通りです。
(1)コンポーネント:コンデンサ、圧電製品、リチウムイオン電池など
(2)モジュール:通信モジュールなど
(3)その他:機器製作、ソフトウェア販売など