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「M-1グランプリ」2度目の決勝、ウエストランドを直撃「めちゃくちゃウケたい」

暮らし

後輩たちは「思いのほかピリついてる」

ウエストランド

井口:引っ掛かるのは、「漫才工房」で一緒にやってた後輩たちから何の連絡もなくて。もちろん、ママタルトもストレッチーズも準決勝で落ちちゃったから、悔しくて何とも言えないんだろうなと思ってたんですけど、よく考えたら「そんなにギスギスしてんの?」と思って。

 ママタルトのラジオを聴いたんですけど、ヒワちゃん(檜原洋平さん)が「(落ちた悔しさで)ウエストランドさんの話するの忘れとったわ」って言ったら、大鶴肥満が「ここまで来たら言わないほうがいいんじゃないかな」とか返す始末で(苦笑)。思いのほかピリついてるので、今になって「なんだよ」って気持ちが湧き上がってきてます。

――2020年はマヂカルラブリーの優勝を見て「こんなに悔しいのか」と感じたそうですね。今年は、2年前よりも「結果を残したい」という気持ちが強いですか?

井口:決勝に出る前は、「あの舞台に立つだけでいい」って感じだったんですよね。ただ、実際にあそこでウケて結果を出さないと「こんなに悔しいんだ」と思って。僕らはもうその経験をしてるし、初出場の人より「ウケたい」って気持ちが強いと思うので、それを生かしたいですね。

優勝じゃなくても、めちゃくちゃウケたい

ウエストランド

――最後にM-1決勝に向けて意気込みをお願いします!

井口:もちろん優勝を目指して頑張りますけども、何よりもウケることが1番大事というか。M-1っていう大会とはいえ、芸人なのでやっぱウケることが1番嬉しい。優勝じゃなかったとしても、とにかくめちゃくちゃウケたいですね。

河本:とにかく僕は、間違えないことが一番なので。間違えないようにやることが僕の役割だと思います。

井口:それを言い過ぎてみんな変な見方してんだよ! あんま言うと、「間違えんのかな」って見られちゃうから!

【インタビュー後編を読む】⇒<「日々の活動もM-1につながった」ウエストランドが語る、コンビの芸風とネタの関係性>

<取材・文/鈴木旭 撮影/スギゾー>

【ウエストランド】
岡山県津山市立津山西中学校の同級生だった井口浩之(1983年生まれ)、河本太(1984年生まれ)で2008年11月結成。2020年に「M-1グランプリ」で決勝進出。コンビ名「ウエストランド」も故郷のショッピングセンターにちなんだもの

フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中

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