初の海外旅行でハワイに。親切な男性に「50ドルよこせ」と脅されて…
現地の人に話しかけられて写真を…
「観光地のショッピング街を歩いていると、そこには何匹ものオウムを肩に乗せた現地の方がいました。観光客であることを察知したのか、フレンドリーに話しかけてくれて私の肩にそのオウムを乗せました。その男性はさらに写真を撮ってくれるとジェスチャーし、私はさすがアメリカ、サービス精神が旺盛なのだと呑気に関心していました。しかし、その男の目的は私たちを喜ばせるものではなかったのです」
撮影した後、親切にしてくれた男性は一変。村田さんたちにあることを要求します。
「その男は『フィフティー』と言い、指でお金のジェスチャーを示しました。つまり、彼はオウムと写真を撮る代わりに、50ドルを払ってほしいと言っていたのです。50ドルは当時の日本円で約7000円前後。異論払いたくないです。そもそも話しかけて私の肩にオウムを乗せたのは相手からでした。なので、私は拙い英語で『ノーノー』と伝え続けました」
フレンドリーな男の正体は…
男性は諦めたかと思いきや、次の作戦を強行します。
「断っていると後ろの方から強面の5人組グループが歩いてきました。私と妻は、彼らがお金を請求してきた男性とグルであることに気づきました。とっさに危険な空気を感じた妻は手元にある50ドルを渡し、私たちはその場を去りましたが、あのときの出来事は今でも忘れられません」
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当時を振り返り、あのときお金を払っていなかったら、最悪の場合、事件に巻き込まれていたかもしれないと語ります。それからコロナが流行し2回目の海外旅行には行っていないようですが、次に海外に行く際は、容易に親切そうな人の話に乗らないようにしようと自戒していました。
<TEXT/Honoka Yamasaki イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
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