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アニメのコスプレで出勤?大手→ベンチャー転職で衝撃を受けた“職場文化”

コラム

 フラットな職場環境で若手が早くから活躍でき、服装規定もゆるいので見た目もおしゃれ。そんな華やかなイメージも多いベンチャー企業ですが、実際のところは、泥臭い仕事が多く、道のりは決して楽ではありません。そこで、「bizSPA!フレッシュ」で過去に掲載した記事の中から特に反響の大きかった「スタートアップ企業苦労話」にまつわる人気記事を再掲載します(初公開2018年7月11日、情報は掲載当時のものです)。

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 転職活動は自身のキャリアをリセットするよい機会にもなります。

Two businessmen shake hands in a city close up

※画像はイメージです(以下、同じ)

 今回は「安定」を捨てて「やりがい」を重視し、スタートアップの会社に転職をした吉谷俊さん(仮名・27歳)に話を聞いてきました。

「成長を約束します」人事の言葉にビビッときて

「新卒で入社したのは、聞けば誰もが知っている老舗メーカーでした。そこで営業をしていたんです。給料も福利厚生もよくてまさにホワイト企業そのものでした」

 では、なぜ転職にふみきったのでしょうか。

「僕が仕事をがんばらなくても、会社のネームバリューや業界の慣習で仕事がとれるんです。入社式では『新しい価値を創造せよ!』と言われるんですけど、業務もだいたいマニュアル化されていて新しいことはまずできない状態でした。ノルマもほぼない状況で自分自身の成長ややりがいを実現したくなったんです」

 そんななか、吉谷さんは入社4年目にして転職活動を始めます。

「IT系投資会社の営業職に再就職しました。まさにスタートアップそのものの会社です。『新しいサービスをいっしょに生み出そう』『成長は必ず約束する』という面接官の言葉にビビッときて入社を決めました」

風通しがよい=パリピ!? 戸惑いの連続

パリピ

 そんな吉谷さんですが、入社半月で衝撃的な場面をフロアで目撃します。

「転職するという話を元同期や仲間に打ち明けたときに『イケイケの会社にいくんだね』と揶揄されてはいたのですが、入社後フロアで『楽しく働こう週間!』というのが実施されていました。

 担当社員数名が『楽しく働こうね!』と言いながら、際どいナース服やアニメの衣装を着て、自作のステッカーを配り歩いていました。前職はそんなことしようものなら即・セクハラ・パワハラで大問題になっているので衝撃でした」

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