ショッピングスペースのオリジナル商品

　ミュージアム館内を一周し、再び1階の吹き抜け（無料エリア）に戻ってくると、ほのかにコーヒーの香りが漂ってきた。この吹き抜け空間にはショッピングスペースのほか、カフェも設けられているのだ。

　ショッピングスペースでは、別府駅前の老舗文具店「明石文昭堂」による別府オリジナルインクをはじめ、気軽に購入できる価格の手ぬぐいやポストカード、そして銘菓やジャムなどといったさまざまな地域オリジナル商品が販売されている。

　その隣にある「50CAFE」は「噴気ビュー」のカフェスペース。中庭からゆらゆらと立ち昇る……というよりもモクモクと勢いよく噴き出していく噴気を眺めながら、温泉ソーセージを使用した50CAFEホットドッグなどのオリジナルグルメを味わうことができる。

　ホットドッグやアイスなどをテイクアウトして、湯けむりに包まれた鉄輪を五感で楽しんでみるのもオススメだ。

無料エリアだけでも行く価値十分！

開放的な地獄温泉ミュージアムのショッピング・カフェエリア。「噴気ビュー」でオリジナルグルメを味わってみては

　また、中庭も無料エリア。ここでは勢いよく噴き出す噴気と源泉を間近に見ることができる。11月の訪問だったが、源泉に近づくと暖かさが伝わってくる。実はこの噴気と源泉には長い歴史があるのだが――そのヒミツは後述したい。

「今日は時間が無いし有料エリアに入るのはなぁ……」という時も、無料エリアだけでも訪れてみる価値は十分だ。

地獄温泉ミュージアムの勢いよく噴き出す噴気と源泉。噴気の前には2020年に閉館した温泉施設「ヤングセンター」のステンドグラスの一部が移設展示される