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転職した「10年後に後悔する職場」の特徴。汎用性あるスキルが身に付かないのは

学び

日本人は生産性が低い」。昨今、こんな言葉をよく耳にするようになりました。まるで個々の働き手の責任のようにも感じられますが、生産性の高低は、必ずしも私たち個人の責任ではなく、時代、景気、環境、職場、人間関係……自分の頑張り以外のさまざまな要因が絡み合っています

渋谷

※画像はイメージです(以下同じ)

 これまで400以上の企業・行政機関に携わってきたワークスタイル&組織開発専門家の沢渡あまね氏は、「生産性も働きがいも、仕事は職場が9割」と言います。むやみに自分を責めたりネガティブになる必要はまったくないそうです。今回は沢渡氏の著書『仕事は職場が9割 働くことがラクになる20のヒント』から、一部抜粋・編集してご紹介します。

越境によって汎用性を高めたい「3つのビジネススキル」

 硬直化した組織や人間関係の枠を飛び越える、当たり前から軽やかに逸脱する「越境体験」が働き手にもたらす恩恵は計り知れません。気づきと成長、エンゲージメントの向上、キャリア観や仕事観の変化はもちろん、ビジネススキルの汎用性が高まることも、大きなメリットのひとつです。

 今、ビジネスシーンでは何かと専門性が重要視されていますが、数々の職場を見てきた私が痛感するのは、「汎用性のない専門性の脆弱さ」です。高度な専門性も異なる職場で通用する汎用性があってこそ、そのポテンシャルを発揮できます。越境体験は、この汎用性の獲得に大きく寄与します。

今後10年を生き抜くためのビジネススキル3つ

仕事は職場が9割

沢渡あまね『仕事は職場が9割』(扶桑社)

 特に、今後10年を生き抜く上で汎用性を高めておきたいビジネススキルは3つあります。「コミュニケーション」「共通業務・間接業務のやり方」「マネジメントスキル」です。それぞれについて、解説しましょう

 まずは、コミュニケーションのやり方です。利益率の高い企業や成長企業では、新しいITツールをどんどん導入しています。そうすることで、コミュニケーションコストやラグを減らし、意思決定のスピードを迅速化しています。

 一方、セキュリティ保護を大義名分としていまだに電話、メール、ファックスに固執している職場もあります。典型的なレガシー病ですが、こうした古い組織のやり方しか知らずにいると、いくら専門的な能力や知識があったとしても、それを生かすことができません

仕事は職場が9割 働くことがラクになる20のヒント

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