ラーメン、カレー…糖質過多な食事で体に何が起こる?「賢い食べ方」でリスク回避を
2)食事のはじめの1口をしっかり味わう
今から食べるものをテーブルに置き、目を閉じて体の感覚に意識を向けます。お腹の空き具合は、どのくらいですか? 丁寧に感じてください。
目を開けて食べものを見ます。どんな色でどんな形なのか、表面の質感などをじっくり観察します。
香りを嗅ぎます。唾液が出たり、さらに空腹を感じるような、体の反応を感じます。小さな1口を口に入れ、噛まずに、温度・味・香りについて感じたことを、「甘い、とろける、まったりしている」など、心の中で言葉にします。
次に、じっくり噛んでいきます。サクサク、モグモグといった咀嚼音にも意識を向けましょう。これ以上噛めないようになったら、飲み込みます。喉から食道へ、最後は胃の中に落ちた食べものの存在を感じてみましょう。
このように丁寧に味わうことで、脳の感覚神経から情報を受け取る力が高まります。
3)フレーバーティーを飲む
味覚は、95%が嗅覚、5%が味で成り立っていると言われています。味覚の情報のほとんどは、鼻腔から脳に達するということです。新型コロナ感染症にかかり、味覚が分からなくなったという人が数多くいます。
コロナウイルスは神経にくっつきやすく、特に嗅神経は脳から脳から鼻腔粘膜に直接つながっているので、ウイルスに曝露されやすいのです。味覚障害になった人のお話を聞くと、味が全く分からなくなり、何を食べても砂を噛んでいるようで、食欲がなくなると言われます。
糖質は味覚を強く刺激しますが、その役割はたった5%だと考えたら、実際には甘さがなくても、香りである程度の満足感が得られるということになります。
そこで、お茶などで香りを楽しむことで、満足を得る方法をご提案します。どんなお茶でもいいのですが、糖質依存傾向の人は甘みに慣れているので、甘みのある香りのものを選び、脳を満足させる方法がお勧めです。