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老人キラーが出世する当たり前の理由。“面倒な上司”の気分を読み解くコツ

学び

「情」モードの上司には「すごい!」の一択

 相手が「情」モードのときに繰り出すべき言葉は、「すごい!」。これ一択でOKです。とにかくすべてにおいて、「すごいですね!」と相槌を打つ。しかし、「これだけ愛想を振りまいて、仲よくなったんだから、自分は安泰だ」と思ってしまうのは禁物です。いつ、なんどきモードが切り替わって、インセンティブがお金の「金」モードになるかわかりません。

 相手が「金」モードにいる場合、「すごい!」は禁物です。「こいつは具体的な結果を出すアイディアを持っていない人間だな」と思われて、干されます。「自分自身は結果が出せないタイプだ」と思うのならば、相手がこのモードに入ったときは距離を取ったほうがいいでしょう

 一方、「自分は結果を出すのが得意な優秀な人間だ。この会社でいろいろやりたいことがある」という強い意志を持つ人であれば、ぜひ相手が、「金」モードになっているときにこそ相手の懐に入って、抱き付きに行ってください。

上司との接触はヒット&アウェイ

パワハラ

 そのときに、「社長、結果を出すにはこれがいいと思います!」などとアドバイスすれば、「お前すごいな! よし、採用!」と喜ばれて、重宝されます。ボーナスも増えるし、昇進の可能性もあるかもしれません。とはいえ、上司や経営者が10秒後にはモードチェンジしている可能性もあるので、抱き付きに行ったらすぐに離れましょう。基本的には上司との接触は、ヒット&アウェイがベストであると心してください

「どちらのモードにしても、近寄りたくないよ!」という人もいるかもしれませんが、そういう人は残念ながら、組織で助かることはできないかもしれません。組織に入って、給与をもらう生活をしている以上、必ずどこかで上司の理不尽を受け入れなければならないのです。

 これが格闘技の試合だとしたら、上司は敵対する選手であり、同時にレフェリーでもあります。つまり、どうやっても勝てません。上司に勝とうと思ってはダメです。どんなに相手が嫌いだったとしても、ひたすら時間稼ぎをして、相手が異動になるか退職するかを待つしかありません。

論破力より伝達力

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