老人キラーが出世する当たり前の理由。“面倒な上司”の気分を読み解くコツ
人が言葉や話し方“だけ”で動くことはあり得ない――。ならば、仕事や恋愛で、相手を思い通りに動かすためにはどうしたらいいか? その人が置かれた立場や環境などのシチュエーションが一定の条件を満たさない限り、「人が他人の言葉で動くのはあり得ません」と語るのは、経済評論家の上念司氏(@smith796000)。
著書『論破力より伝達力』でも、伝える努力の大切さを語っている。今回の記事では、老人キラーが出世するワケを紹介する(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。
老人キラーが出世するワケ
なぜ、言葉が通じない相手に取り入っておくべきなのか。それは、チャンスをもらえるかもしれないからです。以前、私の弁論部の先輩が口にした名言が、「老人キラーは出世する」というものです。権力を持っているお年寄りは、言葉が通じないタイプが多い。
でも、この人たちは、たくさんの「チャンス」を持っています。だから、日頃から自分をアピールして、褒めまくって取り入っておくと、何かの機会があるとき、「お、あいつが使えるかもしれない」と、いきなり大抜擢してくれることがあります。
ゴマすりはチャンスをもらう就職活動
「誰にどうやって取り入ればいいの?」と思うかもしれませんが、基本的には相手が、「褒めてほしい」というオーラを出したときに、「すごいですね!」と褒めまくればいい。それだけです。最近の若い人は、相手から、「褒めてほしい」というビームが来ても気が付いていない人が多いので、損をしているのではないでしょうか。
「要はゴマすりでしょ? そんなことしたくない!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、違います! これはチャンスをもらうための就職活動みたいなもんです。いかに自分に実力があったとしても、その実力を発揮するステージに進む入場券がなければ、実力を発揮しようがありません。