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木村拓哉主演映画でも注目「戦国時代」はなぜ面白いのか?日本史ファンからも人気

コラム

毛利家を継いだ甥を補佐した名参謀

――先生が好きな、注目している戦国武将を何人か教えてください。

矢部:仕事などに関係なく、純粋に好きなのは小早川隆景です。毛利元就の三男の隆景は、毛利家を継いだ甥の輝元を補佐した名参謀です。兄の吉川元春が秀吉を討とうといったときに、秀吉が天下を取ることを見越して協力を進言するなど、大局が見えて理知的なところが好きです。

 あと、関心があるという意味では、秀吉と家康です。研究対象としてはやはり秀吉になりますが、秀吉を見直すときには家康も見直さなければならないので関心があります。家康や家康の後継者が歴史をつくっているので切っても切り離せないですね。

戦国時代の面白さは「人間観察」!

歴史

―――ファンの多い戦国時代についての面白さを先生はどうお考えですか?

矢部:人間観察という点で見るのが面白いですね。過去に遡ると対象にする人物が多くなります。戦国時代の英雄と呼ばれる人も日常では細かいことに悩まされていました。例えば信長にしても、最初からカリスマ性が高かったわけではなく、段々と成長しています。私たちと同じで年齢や社会的立場で変化していくのが面白いと思います。

 それと、歴史的な思考というのは時間を扱っていて、物事の原因・経過・結果という流れを見ます。それを、いま起こっていることと、過去の出来事に当てはめて、どう対処すればよいか、戦国時代も含めた歴史から学べるのが面白いところだと思います。

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 戦国時代に思いを馳せながら、全問制覇を目指して、いざ出陣!

<TEXT/bizSPA!取材班>

【矢部健太郎】
國學院大學文学部史学科教授、博士。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期修了。専門分野は日本中世史、室町・戦国・織豊期の政治史・制度史・公武関係史。『豊臣政権の支配秩序と朝廷』(吉川弘文館)、『超ビジュアル!日本の歴史人物大事典』(西東社)など、歴史書の執筆・監修を多数担当している

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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