2980円ワンタッチテントは“入荷待ち”に。急増中の「半額専門店」のこだわりとは
店舗増でも低価格が実現できる仕入れ術
物価高が続くなか、価格が維持できなくなる可能性はないのだろうかと思いきや、東亜産業では食品系の一部と日用雑貨系で自社製品を採用しているため、「仕入には困らない」という。
「自社工場や海外の提携工場で製造したオリジナル日用雑貨などを海外や日本へ卸す事業を展開していました。そのため、日用雑貨を安く作るというノウハウがあります。メーカー様などから安く商品を提供いただけるときは一手に買い付けしますが、店内にある半分以上の商品は自社製品です。そういった安定供給が可能なところが、他社様との違いのひとつだと考えています」
もともとは企業に対して商品を卸すBtoB事業をおこなっていた東亜産業が、お客様に直接商品を販売するBtoCに切り替えるキッカケとなったのが、2019年から今でも感染が続く新型コロナウイルスだ。
「コロナの影響でありとあらゆる物価が値上がりし、これまで培ってきたリソースを生かしたいと考えました。これまでより安く商品をお客様に提供できるよう、BtoBで培ったノウハウを活かして中間マージンをカットした1号店、秋葉原店をオープンしました」
日本一安いと自負する「はじめて買うテント」
ほかの小売りと同じように、トーアマートでも秋物や冬物といったシーズン商品はとくに人気のようだ。近年は秋冬にキャンプを楽しむ人も増えていて、アウトドア用品も注目だ。今年9月には、ワンタッチで設営可能なワンタッチテントは入荷待ちとなった。
「通常キャンプの基本セットを揃えると8万円ほどしますが、トーアマートなら基本セットを10品程購入しても1万7000円ほどです。我々は新しい体験をお届けし、生活をもっと楽しんで欲しいという思いで価格破壊に挑戦しています。たとえば、ワンタッチテントは税込2980円です。
『はじめて買うテント』というカテゴリなら、クオリティや価格も踏まえて日本一安いと自負しています。プロキャンパーの方というよりは、レジャーを新しくはじめる方のキッカケになれば嬉しい商品です。
トーアマートでは他にも『この値段だったら1回買ってみようかな?』という商品がたくさんあります。物価は上がるのに給料は上がらない時代なので、新しいことをはじめるときに活用し、生活のゆとりや楽しみにつなげていただければ嬉しいです」