トヨタの新型「クラウン」斬新なデザインは賛否両論。その想いを開発責任者に聞く
斬新なデザインを担当したのは20代
新型「クラウン クロスオーバー」はセダンとSUVを融合させた新しいスタイルのクルマになっている。ライフスタイルの多様化に合わせ、ダイナミックかつ上品で華やかなデザインへと昇華させたクロスオーバーには、自分自身が本当に乗りたいセダンを提案する20代の若手デザイナーの意見を積極的に採用。
そして経験豊富なべテランデザイナーとともに、企画段階から組織横断で新しいクラウンをゼロから生み出していったという。
「日本らしい滑らかさ、艶やかさを心がけ、今の時代にマッチするクラウンを体現したカラーバリエーションを作っていきました。また、クラウンらしい滑り出しや走り出しの実現、乗り降りのしやすさ、“全席が特等席”を目指したホスピタリティ溢れる室内空間など、細部にわたってこだわり、『自分たちが本当に欲しいと思えるクラウンはどんな姿か』を追い求め、さまざまな試行錯誤を繰り返してきました」
グローバルに打って出る新型クラウン
「伝統の王冠マークはハンドルに残し、威厳というよりもアイコンとして親しみを持てるような形にアップデートしています」
さらに、当初は日本市場向けに展開を考えていた新型クラウンは、世界40の国と地域で販売することとなり、グローバル展開されることになった。
「社長の『クラウンでもう一度世界に挑戦する』という言葉通り、新型クラウンはグローバルを見据えたクルマとして発表しました。幸いにも、各地域の販売代理店の反応が思った以上に良く、先日アメリカの方に新型クラウンを見てもらったところ、『思わずじっと見てしまう』といった意見をいただきました。手応えは十分にあると感じています」