披露宴で胴上げされた新郎が…めでたい結婚式が“あわや地獄”になった瞬間
天井からぶら下がった新郎の体が
着替えの最中のマナミを残して、紗香さんは会場へ。そこで入り口付近に人だかりができていたので、仰天します。「天井から早く出してあげろ」とか「気をつけて」「救急車はまだか」と叫んでいる人の声が飛び交っていました。なかには泣きそうになっている田渕さんの友人らもいたのです。
「目の前の光景が信じられませんでした。新郎の田渕さんを、酔って力の入れ具合がわからなくなった数人の友人らが『バンザーイ』という掛け声とともに複数回にわたって胴上げをしたんです。すると田渕さんが天井を突き破ってしまって。しかも天井に首だけがはまってしまった格好になって、足がぶらぶらしていました。
脚立に上って彼を支える人、天井をトンカチのようなものでたたいて破ろうとしている人など、会場は騒然となっていました」
救急隊員がかけつけて緊急搬送
ようやく新郎の田渕さんは抱きかかえられて降ろされたときに、救急隊員が駆けつけて救急車で病院に搬送したそうです。
「全治3か月の重傷でした。首の骨が折れそうになったそうですが、命は助かったそうです」
幸いなことに酔っていた田渕さんは、痛みをあまり感じなかったようで、気絶するように倒れたそうです。マナミさんは救急車で搬送された田渕さんのそばで泣き崩れていましたが、助かったと分かって、さらに大泣き。紗香さんはマナミさんを励ましながら、「天国と地獄をいっぺんに経験した夜だった」と感慨深くなったとか。
結婚式で酔っ払うのもいいですが、そのまま胴上げすることだけはくれぐれも避けたほうがよさそうですね。
<取材・文/夏目かをる>