些細な物音にブチ切れる隣人。劇団員の友人が仕掛けた“迫真の復讐劇”
ビビった隣人は退去していった
「もともと友人は細身ですが、そのメイクをすると病的に見えました。それで、準備が整うと、友人は叫びだしたんです。すぐに隣人が怒鳴り込んできました。友人は暗い部屋からチェーンロック越しに顔を覗かせて……隣人はいつものように『うるせえんだよ!』と怒鳴りました。
部屋は暗くしていましたし、顔は髪に隠れているので、隣人は友人を私だと思っているようでした。友人はか細い声で『なんのことですか……?』と答えて……。隣人は「お前の叫び声だろうが!」と怒鳴り散らしました。友人は怯えきった様子で『わからない……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……』と……(笑)」
壁ドンされることもなくなった
そこからの友人の様子は見ものだったといいます。
「頭を掻き毟りながら『キィィィィィィ!!』と金切り声で叫び始めたんです。完全に狂ってしまった人間の行動でした。隣人はその様子に驚いて、顔を引きつらせてドアを閉めて去っていきました」
それからは怒鳴り込んでくることも、壁ドンされることもなくなったそうです。隣人はしばらくすると逃げるように部屋を退去していき、大原さんは今もそのアパートで平和に暮らしているそうです。
― 特集・スカッとした話 ―
<TEXT/和泉太郎 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>