些細な物音にブチ切れる隣人。劇団員の友人が仕掛けた“迫真の復讐劇”
隣人が怒鳴りこんでくるように…
時の経過とともに隣人の行動はエスカレートしていくことに……。
「今度は『うるせえ!!』と怒鳴り込んでくるようになったんです。そんなに大きな物音は出していませんがと反論しても、『ふざけるんじゃねえ! こっちは迷惑してるんだ!』と怒鳴り散らしてくるんです。なぜか隣人は怒鳴り込んでくる時に鉄製の靴べらを持っていて、暴力をふるわれるのではないかと怖くて……」
大原さんは息を潜めて暮らすようになったそうです。
「気に入っている部屋でしたが、少しでも物音を立てると、隣人が怒鳴り込んでくるかと思うと、本当に怖くて……。家にいるのが苦痛な状態でした。さらには隣人がドアを開ける音が聞こえると、蕁麻疹が出るようになって……もう限界だと思い、引っ越すことにしました」
劇団員の友人が“作戦”を持ち掛けてきた
引っ越す方向に心が傾いているところで、大原さんは相談をかねて劇団員をしている友人と飲みに行くことに。
「隣人のことや引越しのことを話したところ、『どうせ引っ越すならワンチャン勝負してみていい?』と言われたんです。友人の突飛なアイデアを聞いて驚いたんですが、どうせ引っ越すならと思い友人に任せることにしました」
家にやってきた友人は、玄関周辺に中身が詰まったゴミ袋を並べ始めます。そして、入念にメイクし、ボサボサ髪で顔が隠れるカツラをかぶり……。