漫画アシスタントの過酷すぎる日々とは?話題のインディー作家が語る
アシスタントを5日で辞めてしまう…
──そこから順調に進まずに、1度、漫画から離れてしまうのですね?
イマダ:そうですね。結局、作品の掲載とか連載までにはたどり着かなくて、“漫画家あるある”なんですけど、漫画家アシスタントを紹介されたんですよ。
──そうなんですか。「別の漫画家のもとで勉強してみてはどうですか?」と。
イマダ:そうなんですよ。それで、ある漫画家さんのもとへ行きまして……その方、絵はめちゃくちゃ上手くて人も良いんですが、自慢話がすごくて(笑)。作業が終わって仕事場で飲み会をすると「いつ終わるんだろう」って思うぐらい自慢話が延々と続いて……それが、ぼくには合わなくて5日間でやめちゃって。
──毎日、聞かされるのはさすがにツラいものがありますよね。それで一度、漫画創作から離れようと?
イマダ:そういうこともあって、疲れてしまったのかもしれないですね、創作することに。ダメなのかなって。だけど、絵に関わる仕事を続けたかったので、イラストの会社に就職しました。テレビCMのコンテライターや、テレビ用のイラストなどを手掛ける仕事をしながら、合間に漫画を描こうかなと。
──なるほど。別の業界でも経験を積みながら、新たな気持ちで漫画創作に向かおうと思われたのですね。
<取材・文/橋本未来 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>
【イマダリュウジ】
19歳から漫画雑誌や出版社に作品投稿。漫画家の土山しげるの漫画アシスタント時代に『週刊ヤングサンデー』が主催する新人賞で努力賞を受賞。ほか、『週刊ヤングマガジン』、『ヤングチャンピオン』でも奨励賞を獲得する。その後、企業向けの広告イラストやCMコンテ、似顔絵などを手掛ける。2018年からTwitterで『町田ゾンビーズ』の連載を開始。連載をまとめた作品をインディーズの電子版として出版し、Amazonのホラー漫画売れ筋ランキングで上位にランクする人気作となる。
Twitter:@MachidaDead