「街をディスるネタ」のさじ加減が難しい…やさぐれ女芸人、薄幸の素顔に迫る
“街ディスり”がテレビに出たきっかけに
——納言がテレビに出始めたきっかけって、やっぱり「街をディスるネタ」で注目されたことですか?
薄幸:そうですね。2018年の「M-1グランプリ」の予選のときからだと思います。
——ああやって何かに悪態をつくというのは、幸さんの中にもともとある感覚なんですか?
薄幸:もちろんネタのために作っていて誇張している部分はありますけど、そんなに無理している感じもないですね。「全然やさぐれてないじゃん」とかよく言われますけど、別にやさぐれていますって自分から言ったわけじゃないですからね。
——やりやすいというか、やっていて楽ということなんでしょうか。
薄幸:そうですね、楽ですね。私は10代の頃から漫才をやっていたんですけど、その頃からずっと口が悪いネタばかりやっていたんですよ。だから、シンプルに癖でそうなっていたのかもしれないです。
台本に書いてあると恥ずかしくなっちゃう
——「街をディスるネタ」でテレビに出始めた頃って、どこへ行ってもそれを求められるじゃないですか。その時期は大変ではなかったですか?
薄幸:それは毎回どうせ振られるから考えていってました。チャンスだと思っていたので、そんなにきつくはなかったです。今はほとんど振られることがないし、ネタでもやってないので、たまにバラエティで台本に書いてあったりすると、やるのが恥ずかしくなっちゃいますね。
——でも、営業で地方に行くときには、その場所のことを調べておいて「地元ディス」をやることがあるそうですね。
薄幸:そうですね、あれは楽しいです。新幹線が停まる必要ない街とかありますからね。「なんでここ停まんだよ」みたいなことを言うと、地元の方が笑ってくださるので楽しいです。