カントリーマアムは小さくなった?広報に“真相”を聞いた「サイズ変更は2回だけ」
物価の高騰が止まらない。相次ぐ食料品の値上げは大々的にニュースでも取り上げられたが、帝国データバンクの調査によると、2022年10月には6500品目以上もの値上げが予定されている。菓子の原材料も高騰し、一部の菓子について「サイズが小さくなった」「容量や数が少なくなった」など、消費者の嘆きが止まらない。
「外はサックリ、中はしっとり」とした食感が楽しめる「カントリーマアム」も同様で、「だんだんとサイズがちいさくなっている」といった噂がSNS上で囁かれ続けているほか、サイズの違うカントリーマアムの写真が掲載されているものもある。
原因は、原材料の高騰や物流費の上昇とも言われているが、実際はどうなのか? カントリーマアムを製造する、株式会社不二家の広報担当者に聞いた。
カントリーマアムは小さくなった?
カントリーマアムの発売されたのは、1984年7月。1970~1980年代にアメリカで登場した「お母さんの焼きたて手作りクッキー」をイメージして開発された。発売当初は、斬新だった分割トレーを採用。その後、個包装となった。
はじめに、サイズ変更について尋ねてみたところ、「カントリーマアム(バニラ&ココア)は、2014年に1枚あたりの重量を標準10.5gから標準10.0gに変更し、それ以降変更はありません」との回答があった。なんと、今年2022年までの8年間、カントリーマアムはサイズ変更されていないとのこと。では、なぜ発売から2014年までのあいだに、サイズが違うと話題になってしまったのだろうか……。
大きさにもかなりばらつきがあった
不二家から「カントリーマアム」について、容量や製品重量などの変化を示す資料を送ってもらったところ、確かに1枚あたりの単重に変化があったのは発売から2回だけ。1992年2月時点では11.5gだったカントリーマアムが、1996年7月に10.5gになり、2014年7月には10.0gになっていた。
「昔は機械の精度が今ほど高くなく、社内で定めた規格重量以上の商品が生産されていたのも事実で、大きさにもかなりばらつきがあったようです。ただ、設備投資などで生産設備の精度も向上しており、結果的として1枚あたりの重量に対する誤差が減り、現在のような均一な商品が生産できるようになりました。
また、『焼きたて手作りクッキー』をイメージしており、ひとつひとつ異なる形をしていることも大きな特長です」