含み損は1100万円超…まさかの米国株不調に「レバナス投資家」たちが嘆きの声
レバレッジがもたらす負の効果に注意を
短期目線ではレバナスがプラ転する見込みは薄そうだ。ただ、中長期では話が変わる。
「過去の米国株市場を見ると、調整期間の平均は14か月程度というデータがあります。インフレやウクライナ情勢が落ち着き、金利上昇がピークアウトしていれば……という条件付きですが、2023年1~3月が転換期かもしれません。米国株は割安感も出てきましたし、2~3年で高値を奪還する可能性も十分あります。
ただ、今からレバナスを買うなら、下落相場や揉み合いにめっぽう弱いという商品特性を知ったうえで取り組んだほうがいい。『誰かが勧めていたから買う』ではなく、大金を投じるなら中身を把握したいし、タイミングも大事です。例えば50%以上も損をしつつ耐えるのは時間がもったいない。仕切り直して自らのトレードを見直したほうがいいです」(たばぞう氏)
今から仕込んでおくのも手だが、レバレッジがもたらす負の効果には十分にご注意を。
レバナス投資家の投資額と損益額
● バッキー氏
投資手法:積み立て投資
投資額:約530万円
損益額:約-205万円
昨年5月から月4.5万円ずつ積み立て購入するほかボーナス時や5%以上の下落時に一括でも購入し累計530万円を投資。10年の塩漬けも覚悟し継続保有の予定。
● レバナス1本リーマン氏
投資手法:スポット購入
投資額:約2200万円
損益額:約-1120万円
昨年8月に2000万円分を一括購入。年初に下落相場への転換を予想するも売却せず、ハイテク企業の成長や10年後の1億円を目指して長期保有を続けている。
<取材・文/高城 泰(ミドルマン) 図版/松崎芳則(ミューズグラフィック)>
【バッキー】
会社員投資家。日本株から投資を始め、現在はレバナスやS&P500連動のインデックスファンドなどに月13万円を積立投資。ブログ「バッキーブログ おっさんの資産運用」では収支を赤裸々に公開中
【レバナス1本リーマン】
投資家YouTuber。投資歴10年。YouTubeチャンネル「レバナス1本リーマン」は市況解説が好評で登録者7万人超に。「暴落を経験しても数年後にはプラスになることを証明するため、動画では運用状況を公開しています」
【たぱぞう】
個人投資家。2010年から米国株への投資を始め、2019年にはセミリタイアを達成した有名米国株投資家。『最速で資産1億円! たぱぞう式米国個別株投資』など著書も多数