ナンパ上手なテレビ番組ADが知り合った「一夜限りの関係」忘れられない相手
ナンパの日々。終電間際を狙う理由は?
そして入社から数年経ち、同期が1人、2人と辞めていくなか、街頭インタビューで黙々と研鑽(けんさん)を積んだ沖田さん。いつの間かストナン(ストリートナンパ)もまったく抵抗なくできる鋼のハートを手に入れ、同じく鋼のハートを持つ先輩社員と共に積極的に街に繰り出すように。
「狙いはナンパエリアとして有名な某繁華街の一角で、飲み足りなそうにしているOLです。終電間際に缶チューハイを手土産に突撃すると、意外と話してくれるんです。当然、週末だとより成功率は高くなりますね。次の日が仕事でも、うまくいきそうなら流れに身を任せました」
もともと下戸で、あまり量が飲めない沖田さんにとって、すでにほろ酔い状態の女性を相手にするほうが話が盛り上がるため、深夜に行動開始する作戦は理にかなったものでした。
「家に帰って寝てもそう簡単に疲れは取れませんから、どうせなら楽しいことをして疲れたほうがマシだと思ってました。向こうに嫌がるそぶりが無ければ、手ぶらでは帰れませんからね」
「独身最後の相手があなたで良かった」
いかにも体力のある若者ならではの遊び方です。
「印象深いのは路上で良い感じのムードになって、そのまま一緒に泊まることになったアラサーの女性。一夜を共に過ごした数時間後、早々と身支度を済ませた彼女がまだベッドにいた僕の耳元で『実は結婚式を1週間後に控えていて、独身のうちに遊びつくすためにわざわざ地方から来ていたの。独身最後の相手があなたで良かった』と囁き、部屋を出ていきました。
また、会いたかったんですけど、連絡先すら交換していなかったので、一夜限りの関係でした。あの街を通るたびにフラッシュバックします」