次期2代目社長の「即アウト言動」に驚がく!入社翌日から呼び方が「おい」に
専務から飛び出した「驚きの発言」とは?
「1か月ほどして、私もトラックの運転や重機の練習がしたいとM専務に伝えると、『その辺の会社で働いている女の人よりは、たくさん給料をもらっていると思うよ?』と言い、そのあと、驚くような発言が飛び出したのです」
M専務は「ウチは、女の人が働いているというだけで印象よくなるし、お前も給料たくさんもらえるなら、それでいいやん」と言い放ちました。そう、M専務は、逢坂さんを即戦力として採用したわけではなく、会社のイメージアップのためだけに採用したのです。
「面接のときには、トラックの運転や重機の操作についてもアシストしてくれると言っていたのに、話が違うと思い、すごく悔しかったです。このまま働き続けてもやりたいことはできないと思い、理由をつけて退職することにしました」
取引先の社長の発言にスッキリ
辞めるまでは、専務といっしょに行動することも多くストレスも相当あったと言う逢坂さんですが、ある日、挨拶に行った取引先でスカッとする出来事があったとか。それは、専務と年齢が近そうな男性社長と話したときのことです。
「専務が、いつものように私を『おい』と呼び、『こいつが新しく入った……』と説明しはじめたとき、社長が『その方、専務の奥さん?』と聞きました。専務が『まさか! 従業員です』と答えた瞬間、社長は眉をひそめたのです」
そして、「従業員に『おい』とか『お前』はヤバイんやないですか? そういう関係やないんでしょ? いま、そういうの、即アウトですよ」と、ピシャリ。スッキリしたと言う逢坂さんは、建設業界にも社長のような人が増えてくれると嬉しいと話してくれました。
男女関係なく、自分では気づかないうちに性別による役割や固定観念が身に付いている可能性もあります。誰かを不快にさせないためにも、ときどきは自分の言動を振り返りたいものですね。
<TEXT/夏川夏実 イラスト/葉月しあ(@shia_lifestyle)>