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「ナイフを持っている」と脅されて…深夜のコンビニで女性に起こった恐怖体験

コラム

「知ってる客」だったからとっさの判断ができたが…

 みるからに物騒な場面ですが、暴挙は続きます。

「その男性は、『ナイフを持っている』と言いながら店内に入ってきたんです。怖かったのですが、ひるまずにいられたのは、レジカウンターがしっかりロックの掛かる仕組みと知っていたから。働いたことがある人しか開けられないはずなので、さすがに脅すのを諦めてすごすごと帰っていきました」

 トラブルの原因を聞いてみると、思ってもみない内容だったと言います。

「まったくもって理不尽なのですが、被害者の容姿が金髪で派手だったから、酔っぱらっていた男性が『ニラまれている?』と勘違いして、因縁をつけたのが始まりでした。被害にあった男性は、たまたま見たことがあるお客さんだったので、とっさに『きっと悪い人ではない』と判断できましたが……。一方、もう1人のほうは全く知らない人でした。これが知らない人同士のトラブルだとしたら、どう対処すべきなのかも不安です」

深夜にはもう入らない

コンビニ

「まさか身近でこんな物騒な事件が起きるなんて……」と驚いた葵さん。代わりに入られる人がいないとはいえ、深夜帯のバイトはもう断ろうと決意します。

「誰でも気軽に入れる分、やはりセキュリティは怖いなと感じました。時間帯によってはほぼワンオペにちかい時もあるし、就職先を決めて早くやめたいですね

 便利さの陰では、働く人の人員確保も問題となっているコンビニ。深夜は無人営業にする……なんてアイデアも浮かびましたが、品出しなどもあるのでそう簡単にはいかないのでしょうね。

特集・コンビニにまつわるエピソード

<TEXT/池守りぜね イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

出版社や、web媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は子供と一緒にプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ

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