大企業病、AI化…将来食えなくなる「職業別ダメな働き方」。肌で感じる現場の人たちの声
AIに代替されて部署が消滅する?
◆ 工場(28歳・男性)
「製造業の仕事のなかでも、最もAIに代替されると言われているのが検査部門です。自動検査機やAI検査システムが導入され、最終的には今の仕事がすべて自動化されるはず。
現在は最後に人間が目視検査をしていますが、それも近い将来なくなると思う。そうなったときに行ける部署を今から探らないといけない。
業界で重要視される資格はすべて取るつもりで勉強していますし、現在の仕事では携わらない機械の仕組みに関する部分も考えるクセをつけています」
AIと正面から闘っても負け必至の専門業
◆ 専門業(50代・男性)
「翻訳業を20年以上やっていますが、数年前からAI翻訳との競合が議論されてきました。実際にGoogle翻訳は精度がどんどん上がっているし、まともに競ってもコスト面で負けるだけ。
そこで今は、すべてを訳さずに『AI翻訳+人間が校正』というスタイルにシフトしています。生き残りのカギは翻訳分野の専門性を深めること。法律や医学、土木、特許などの専門分野はAI翻訳ではそのまま使えないので、AIと真正面から闘うのではなく共同作業をするようなイメージ」